備忘録〜『青の数学』〜
お久しぶりです。
最近は忙しくて疲れました。
今日インターン先で歓迎会を開いてくださったのですが、
その時に感じたこととちょうど読み終わった本の内容がすごくリンクしていた気がしました。
久しぶりに書き留めておきたいなって思い、PCと向き合ってます。
(あらすじ、解釈、その先については個人の想像で、ネタバレ要素は含んでいないと思います)
『青の数学』
あらすじは
”雪に日に出会った女子高生は、数学オリンピックを制した天才だった。京香凛(かなどめ かりん)の問いに栢山は困惑する。
「数学って、何?」
若き数学者が集うネット上の決闘空間。ライバルと出会い、競う中で、栢山は香凛に対する答えを探す。ひたむきな想いを、身体に燻る熱を、数学へとぶつける少年少女たちを描く青春小説。”
です。
(インターン先での話はしないです。本を読んで感じたことを書きます。)
みなさんは、好きなことはあるでしょうか?
あったでしょうか?
サッカー部ならサッカーが好きだったでしょうし、野球部なら野球、将棋部なら将棋、お茶が好きなら茶道を嗜むかもしれません。
では、それを好きな理由はなんでしょうか?
僕はサッカーが好きでした。
ドリブルで相手を抜く瞬間、相手を止めた時の優越感、ゴールを決めたときのヒーロー感。
みなさんの好きなことは、好きな理由、それをやり続ける理由がありますか?
「ただ無心であること。そんな、そんな、苦しいこと。」
本の中で数学者としての研究に行き詰まり、数学の道を閉ざすかもしれない人物のセリフです。
「数学を続けるって、約束したから。」
主人公の、なぜ数学を続けるのか、という質問に対する答え。
「得意なことで、誰よりも先へ」
たまたま人より恐ろしく解けるから、という理由の天才少年。
たぶん、好きなことを始めたばかりの頃は、無心でした。
いつしか、好きなことをしているだけなのに、辛いことが増えていきます。好きなことを、純粋に楽しめなくなる。
試合に勝つとか負けるとか、誰よりも上手い下手だとか、そういうのが大切になる。
アイツより上手いと、高校推薦でサッカーを続ける、いつか夢破れる。
「ただ無心であること。」
これは、始めた当初の気持ちを失わないことを指しているのでしょうか。
研究に行き詰まった数学者は、「研究成果を出さなければならない」という邪念で、「数学を好きでい続ける」ことはできないようです。
「数学を続けるって、約束したから。」
これは、答えを追い求める主人公の、数学を続ける理由です。
これはおそらく「無心」な状態です。明確な理由がなくても、やり続けられる「強さ」を感じました。
「得意なことで、誰よりも先へ。」
彼は別に数学が好きなわけではなく、それがサッカーでも野球でも将棋でも、得意なことならやるそうです。
ごめんなさい、オチがあるわけでもなければ、自分の答えを提示するわけでもありません。
意外にこういうのを考えて、自分なりの答えを出して、そうしてそれを内に留めておく機会って無いだろうなと思いました。
その答えはきっと、自分の中で確かに育まれ、培われ、形成されていた世界からやってくるのだと思います。
僕は、そうでした。
書いてて思うのは、ここまで感動すると伝えたい事が多すぎてどうしても支離滅裂な文章になってしまうってことです。
ぜひ、読んでみてください。面白かったです。